入門ガイダンス品質管理のマネジメント〈第2版〉 / 古殿 幸雄 (著)

わからないところは飛ばし読みではあるが、一応一通り目を通したので感想をメモ。メーカー内の法務担当者であれば目を通しておいても良いかもしれない。

 

著者としては、本書はQCをノンエンジニアリング分野の方々に広く知ってもらうための、本、とのことである(第10章での記載による)。以前TL上で話題になっていたこともあり、買ってみたものの*1、しばらく積読のままになっていた。今回QC検定の受験勉強をした後に、読み直してみた。

 

本書は第10章構成。

第1章は全体のイントロ。第2章ではQCの意義の説明。第3章ではQC7つ道具の説明。この辺りはQC検定3級で接した内容なので、わからなくはないが、演習問題とかがあって、実に教科書的。数式はよくわからないけど(汗)。エクセルを使っての対応も説明されているが、スクリーンショットからすれば、使われているversionがかなり古めかもしれない。第4章ではQCの手法として新QC7つ道具の説明。QC検定3級よりも語られている内容が多い。マトリックス・データ解析法のグラフが出ているのを初めて見たような気がする。第5章ではデミング経営哲学の解説。14のポイント、7つの致命的症状、いくつかの障害、についての解説がなされる。今時の流行りの考え方とは反するような内容が含まれているのが興味深い。第6章ではTQMの解説。日本以外でもこの考え方が広まっているのは知らなかった。第7章ではISO9000ファミリー規格の解説。規格の成り立ちが興味深い。第8章では環境マネジメントの解説。品質管理の本でこの辺りが語られれるのが興味深い。第9章ではシックスシグマ経営の解説。トップダウンで資本投下を要する手法なので、導入はそう簡単ではないのが良くわかる。第10章で今後への展望が語られる。QC手法をノンエンジニアリング分野に拡大することが日本の国際競争力回復につながるとされるが、個人的には賛成してよいのかよくわからないと感じた。

 

記載の内容の一部は十分に更新されていないのではないかと思うところもあったが、前記の本書の目的は、それなりに達成できる内容にはなっているのではないかと思う。メーカーの中にいる法務担当者であれば、品質管理や品質マネジメントについて知っておいて損はないと思うので、目を通しておいても良いかもしれない。

*1:中小企業診断士の業務にも有用かもしれないとも思ったのであった。