稲垣徳文写真展「TOKYO HORIZON」

掲題の写真展を六本木のフジフィルムスクエアで見たので感想をメモ。

 

デジタルカメラを使うようになる前から、レンズの動くタイプのパノラマカメラが欲しいと思っていて、結局買えずにここまで来た。その種のカメラのことを知ったのは、田中長徳さんの一連のカメラ本のどれかでだったと思う。携帯電話のその種の機能は使っていて、出来上がりの絵はそれっぽいのだけど、やはりギミックとしてレンズが動くというのが欲しいと感じる。35㎜版ではHorizonとかワイドラックスが有名だが(謎)、フィルムの値段の高騰も考えると、なかなか手が出ない。そう思っているところに、そのうちHorizonで撮った写真の写真展があるという情報に接したので見に行ってきた。

 

横方向に広く撮るというと、どうしても水平方向に開けたところで使うことを想定しがちな気がする。確かにそういうところで使うとそれはそれでよいし、空とかを撮るのも面白いだろうとは思う。今回、稲垣さんは、人込みや祭りの雑踏などを撮られていて、なるほど、こういう撮り方もあるのか、と感じた。

 

画角の広さや構造に起因する独特のゆがみ(詳細はこちらがわかりやすい。)もあり、ややもするとカメラに振り回される結果にもなりそうなのだが、こちらのような素人目には、そういうこともなく、道具として使いこなしている感じがした。画角が広い分いろいろ映り込むのがむしろ面白いと感じた。

 

会場には稲垣さんご本人もおられて、人が少ない時間帯だったこともあり、少しだけお話をさせていただいた。展示されていたのはこの2年間に撮ったものとのこと。あまり前すぎると変わってしまうから、というのは納得するところ。縦位置の写真がすくなかったのは、やはりふさわしい場所を探すのが難しいとのことだった(東京フォーラムのホールは長徳さんも撮っていたような記憶があり、いかにもだなと思ったのだった)。また、カメラについては、Horizonの古い金属筐体?のものと、あたらしいプラの筐体のものとお持ちとのことで、その使い分けやメンテナンスをどうされているのか*1、というあたりも質問させていただいた。お話を伺っていると、久しぶりに物欲が出てくるのだが...。

 

最後にフライヤー代わり?のハガキを撮ったものを上げておく。パノラマらしさもあるものの、そのあたりが目立たない感じで、光と影の塩梅も含めて、個人的には好きな一枚。

 

 

 

*1:youtubeで分解している動画があるということなので、探してみると、確かにある