何のことやら。体感に基づくメモ。個人の体感に基づくものなので、異論反論があり得るのは言うまでもない。
プロジェクト物の案件で顕著になりやすい気がしているのだが、企業内法務の担当者として、案件への関与を純粋な法務面を超えて口を出す・手を動かすこともある。専門性があり所轄部署の明確なタスクであれば、当該部署に対応してもらうことが、通常は適切だが、そういうものがすべてではないかもしれない。また、司令塔役の部署・担当者が手いっぱいということもある。そういう時に、対応の抜けもれの確認の形で、漏れを拾って対応する、または、誰かが対応しているのを確認できるようにする、という形でタスク管理を補うこともある。
そういうことがしやすい立ち位置に企業内法務の担当者がいることが多いのではないかと感じる。M&Aなどの場合は、クロージングまでの間のタスクの主なものは、クロージングの前提条件の形で最終契約書上に記載があるだろうし、法務担当者が内容を確認するそれ以外の文書に記載があることもあろう。パターンの決まった案件であれば*1、回数をこなせば、経験に照らして抜け漏れに気づきやすくなることもあろう。
そういうことをしていると仕事が増えるのは間違いないのだが、他方でメリットもある。人出が足りないときは、漏れを拾うのは、感謝されることも多いし、他部署との接点も増え、そういう状況を通じて人間関係ができると、日常業務の遂行上も有益であろう。抜け漏れから生じるリスクを減らすことができると、後でリカバリーのための業務をせずに済めば、それ自体は効率化につながるはず*2。また、業務全体を鳥瞰して、各タスクを眺めることができると、自分の業務も俯瞰して見ることがしやすくなり、不要な意地を張ることを減らせることができるようになるのではないか*3。一連の業務の流れを見ることができると、業務の先読みもしやすくなり、効率化にも繋げることができるのではないかと思う。
個人的には、誰も全体を見きれていないように見えると、気になって、余計かもしれないけど、と思いつつ、そのあたりに口を出すようにしている。なぜしないといけないのか、とも感じるが、上記のような利点があるはずと自分に言い聞かせつつ...。