ある書籍について

なんのことやら。

 

日帰り出張中に読もうと積読山の中にあった某書籍を持って行き、一通り目を通した。定評のある書籍で、対象分野についても、業務上かかわりはあるものの、正直それほど好きな分野ではないので、買ってはみたものの、手を伸ばさずにここまで来た。とはいえ、どこかで読まないといけないだろうということで、移動中であれば、他にすることもあまりない(特に飛行機の中では)ということもあって、出張のカバンに入れた。

 

目論見通りに一通り目を通して、対象分野について、執筆時期とこちらが目を通すまでの間に一定の時間が経過しているのでそこでのタイムラグはあるものの、要領のよいまとめになっていて、定評があるのも納得で、現状への提言も、おそらくは、大きくは的外れなのではないのかもしれないとも感じた。

 

しかしながら、文章の端々から感じる「上から目線」に違和感が残った。学識経験者ということなので、そういう風になりがちになったとしてもやむを得ないのかもしれないのだけど、何とも鼻持ちならない。安全地帯からご託宣を述べているだけなのではないかという疑念を禁じ得なかった。当該書籍の著者については、どの著書も同じことを述べているという趣旨の指摘に接したが、仮に、現実に影響を及ぼさないのであれば、同じことを手を変え品を変えて述べることができるのかもしれないとも感じた。

 

…真面目に感想をエントリにしようと思っていたが、違和感が強く残ったので、こういう形でメモしておく*1

 

*1:極力当該書籍の特定を避ける形で書いてみたが、思い当たる書籍がある方は適宜の手段でお知らせいただければと思う。