はじめの一歩の踏み出し方

何のことやら。呟いたことを基に雑駁なメモ。

 

某所で法務の勉強のやりかた、みたいなエントリに接した。内容は興味深かったが、書かれていたのが、ロースクールから司法試験合格後に企業内法務に進まれた方だったせいか*1、こちらのように、大学では法学部だったものの、政治系だったことやそもそもロクに勉強しなかったこともあって、法学を学んだとは言えない状態で大学を出て、企業内法務に入った者の目から見ると、やけにハードルが高い印象を受けた。挙げられている書籍も、量が多すぎるうえに、ハードルの高い本が多いように感じた*2。評判の幅野本もそういう意味での初心者には難しすぎるだろう。一定の予備知識があれば有用な本であることには争いはないとしても。

 

僕自身の場合は、最初は宅建からだった。大学4年のときに内定先から宅建を取るようにいわれ、その年に合格せず、新入社員のときに2度目で合格した。その後5年目で法務に異動した後でビジネス実務法務検定2級、それから行政書士というようなステップを踏んで資格試験の勉強をして、USLLM留学、NY州BarExam合格の後に、ビジ法1級、それからいろいろあって、司法試験合格、というのが資格試験を通じての法学の勉強というところ。それぞれ資格試験予備校のテキストなどは適宜使用した。特に法学の初歩的なところについては、資格試験予備校のテキストを使う方が*3、入りやすいのではないかという気がしている*4

 

資格試験以外の本を使ってはじめの一歩を踏み出す場合については、次のようなエントリを以前書いており、記載されている辺りが良いのではないかと考える点に大きな変更はない。契約法務について、阿部井窪片山本の前に幅野本を追加する程度。

一応リストアップした本についても段階を分けて書いているつもり。

 

dtk1970.hatenablog.com

 

それと、これは既によく言われることであるが、こと契約法務については、自社の雛型をしっかり読むことが重要であることも付言しておく。自社の雛型には自社の立ち位置と過去の教訓が含まれており、それをしっかり学ぶことで得られるところは多い。

 

また、それとは別に自社の事業の理解が重要であることも付言しておく。これらについては、こちらのメモと、さゆり姐御の圧巻の2つのエントリを参照されたい。

dtk1970.hatenablog.com

 

note.com

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以上が、はじめの一歩を踏み出すうえでの参考になれば、と思いメモする。

*1:書かれた方を批判する意図はないのでリンクはしないでおく。

*2:団藤「法学の基礎」は、いくらなんでも、この手のエントリで挙げるのは適切ではないだろう。

*3:30年前の話だが、宅建のときは、LECの出る順宅建での解説が民法については、分かりやすかったと記憶している。今はどういう状況かわからないが。

*4:学問的正確さに難がある可能性があるという指摘は理解するが、業務で使う知識等の習得ということを考えると、正確さに拘って入り口で挫折するよりは挫折しない方を優先すべきと考える。