悪いのは何か

何のことやら。脊髄反射的な呟きを基にメモ。

 

グラフィックが個性的なブログのこちらのエントリを拝読して思ったことをメモしてみる。こちらの体感に基づく物言いに過ぎないので、異論などがあり得ることは言うまでもない*1

legalxdesign.hatenablog.com

そもそも何をもって「マイクロマネジメント」なのかということからして、疑義が色々ありそうな気がするが、そこは一旦脇に措く。

 

個人的に思うのは、どういう中身をそう呼ぶにしても「マイクロマネジメント」として批判されるのは、どういうスタイルであっても、管理者と被管理者の間に信頼関係が十分構築されていないから、管理される側に悪く受け取られて、非難をされるだけにすぎないのではないかというところ。仮に、信頼関係が一定程度あったとしても、管理する側からの意思疎通の在り方が状況に則して不適切であれば、悪く受け取られるのではないかとも感じる。いずれにしても、相手に対する敬意を十分に示せていなければ*2、その種の非難は避けがたいのではないかとは思う。

 

こちらについては、こちらの主観では、そういう非難を受けるような管理の仕方はしていないつもり。少なくとも現職の現状においては、法務の主観でみた業務の「質」が、実際正味のところで、法的なリスクの増減にどこまで寄与しているか疑問なしとはいえないので、自分で謝れば済むと思われる範囲は、あっていようと間違っていようと極力口出しは避けるように心掛けている*3。ここはある程度は、こちらの「腹の括り方」の問題という気はする。間違うことで、下の人が学ぶということもあるだろうと思うことにしている。もちろん、あまりにも初歩的なミスを見過ごすのを避ける意味で、複数の人間の眼によるチェックを経るようお願いするようにしているが*4

 

こうしたスタンスを取る背後には、部門長がチェックすると、そこに依存して、担当者レベルで責任感が育たず、緊張感も生まれないのではないか。また、部門長側も、チェック業務に「逃げ込んで」しまい、時間を費やして考えるべきことに時間が使えなくなるのではないかと懸念しているというのがある。この辺りは、部門長が何をすべきなのか、という問いへのその状況下での答え方次第で変わってくる部分があるのかもしれない。

*1:似たようなことは前にも書いたかもしれないが、その点はご容赦いただければ幸甚。

*2:この点は、相手からどう見えるか、という観点から判断されることになるのは言うまでもない。

*3:実際にどこまでできているかはさておき。

*4:僕自身がチェックなりドラフトなりする場合も、可能な限り、他の人の目でチェックしてもらうようにしている。誤字脱字の類とかは、自分一人で見ているだと気づきにくいというのが、個人的な経験則の教えるところなので。