脊髄反射的なメモ
某所で企業法務系の弁護士向けに困る企業法務担当者のサンプルを集めてまとめるという企画をしているのに接した*1。どうやら一部で変に反響があるようだ。
内容を見る限り、個人的にはネタとして消費されるレベルのもので、なぜ変な反響が生じるのか理解し難く感じた*2。
依頼を受ける側が、依頼のされ方にイマイチな点があれば、依頼者側に不満を抱くのはある意味で当然のことで、特に、時間的にタイトだったり、十分な情報量がないなかでの判断を求めるものとかに不満が出るのはある意味で当然だろう。そういうものも含めて報酬が支払われてはいるものの、そこは人間のすることなので、カネさえ払えば何をしていいというものでもない。他方で、継続的な取引関係下では、当事者には事後の取引を停止するという選択肢があることも意識をしておく必要がある。
いずれにしても、別に件のエントリにあるような不満を相手が抱いているであろうことは、依頼者の企業内法務の担当者であれば、特に、一定の経験年数を重ねていれば、当然認識しているべきことと感じるし、件のエントリのような形で表出したとしても今更とやかくいうようなレベルではないと思われる。それを踏まえてどう関係性を維持するかが問題と考える。述べられているような不満が生じるような依頼の仕方を回避することは、常にできるとは限らない。しかしながら、工夫をすることで、そのような不満が出る可能性を減らすことは不可能ではないことが多いのではないか*3。そういう努力を惜しむべきではないと考える。