竹内まりや『LIVE Turntable Plus』

以下、感想をメモ。ネタバレ?も含むので、そのつもりで。

楽しいひと時だった。今回は、アンコール配信もあるので、見逃した方は是非!

youtu.be

 

ツアーやライブが中止になったのでアルバムTurntableの購入者の中から抽選で当選した人(こちらは外れた)向けに配信ライブをしたものに、さらに映像を追加して配信というのが今回のプログラム。従前の達郎さんの配信ライブと同じプラットフォームの使用で、PCで視聴したけど音質も非常に良かった。画像よりも音質優先というだけのことはある、と感じた。

 

本番前に達郎さんのサン・ソンの番外編?が20分ほどあり、お二人が今回の企画の経緯や、無観客でのライブ等について語っておられた。まりやさんがテレビ番組の収録の延長で、達郎さんがスタジオでの練習の延長で、配信のための無観客ライブをそれぞれ捉えておられたのが印象的だった。また、達郎さんが、この状況が続いた場合の音楽ビジネスの在り方についても言及されていて、ステージで演奏されているメンバー、それ以外のスタッフも含めたチームが、構成員の新陳代謝などはあっても、継続性をもって運営されていることと、構成員相互に敬意を払える関係であることの重要性を説いていたのは、聞きながらこちらの日頃の仕事に引き直して考えて、なるほどと思ったのでありました。

 

本編については*1、観客席の部分にサブステージを設けて、そこも活用するというスタイルは、通常の観客のいるライブではできないことで、なかなか面白かった。それと、まりやさんがMCでは、コロナ、という単語を使われていなかったのが興味深かった。

 

個々の曲については、個人的には、もとから好きなOh No, Oh Yesが、今回のアレンジでは、新しく加わった達郎さんのコーラス(何と歌われていたのか聞き取り切れなかったのは残念だけど)が印象的で良かった。バックは安心安定の達郎さんバンドなので、まりやさんがリラックスして歌っている感じが良かった。

 

細かいところで次の諸点が目を引いた(謎)。

  • 達郎さんが曲によっては眼鏡(老眼鏡?)を掛けていたところ。お歳を考えれば何ら不思議はないのだが驚いたのも事実。
  • コーラスの三谷さんは、老けたな、という印象。
  • サックスの山里さんは、前髪が変だった気がする。
  • ドラムの小笠原さんは、何だかすっかり貫禄がついた気が...。

Plusの部分は、過去のライブの映像からのセレクション。個人的には、達郎さんが一節リードボーカルを取ったプラスティック・ラブとピアノ弾き語りのいのちの歌が印象に残った。

 

セットリストは次のとおり。Plus部分は気になったのでついメモを取ってしまった。

<本編>

瞳のささやき
アンフィシアターの夜
マージービートで唄わせて
待っているわ
元気を出して
September
五線紙
悲惨な戦争
天使のハンマー
Oh No, Oh Yes
Natalie
静かな伝説(レジェンド)
幸せのものさし
Sweetest Music
All I Have to do is Dream
すてきなヒットソング

<Plusの部分>

「家(うち)に帰ろう (マイ・スイート・ホーム)」(SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER 2012”/達郎さんの野外フェス出演時にゲストで出たときのもの)

みんなひとり(2010年武道館)

駅(2014年武道館)

プラスティック・ラブ(2014年武道館)

人生の扉(2010年大阪城ホール

いのちの歌(2014年大阪城ホール

 

いずれにしても楽しいひと時だったし、達郎さんも配信ライブの「次」を考えているようなのでこちらにも期待する次第。

*1:ちなみに音楽評論家の能地祐子さんのレポートはこちら