流行りものには距離を置くことが多いのだが、遠出もしづらいという状況もシンドイと感じるところもあるので、go toナントカに乗って出かけてみることにした。
とはいえ、遠出はしづらいので都内のホテルに泊まることにした。
片仮名名称の新し目のホテルでキラキラした一日を過ごすことも考えたが、こちらの身の丈に合わない感じなので、躊躇うものがある。そこで、古めの伝統あるホテルということで、お茶の水の山の上ホテルに出かけることにした。キャンペーンもやっているのでそれに乗る感じになった。土曜の午後に神保町をうろつくのに合わせるにはちょうど良い場所ということもある*1。天ぷらの夕食を含む形で予約した。
受付からして、今の基準からすると古式床しい感じ。作家の方が「缶詰め」になるのに使われていたこともあり(この辺りに出版社が多いこともあって、編集者の側も様子を監視するのに便利だったのだろう)、フロントの脇に大型の辞書が置かれていたのが印象的だった。
鍵も物理的に鍵を掛ける形のものだった。
伝統あるホテルなので、細部に至るところまで気配りがなされていることがわかって、なんとなく安心する。文化人の山の上ホテル、とあるのには時代がかったものを感じる。
食事は夕食の天ぷらも朝食(和食が有名という話も聞いたので和食にした。時節柄自室へのルームサービスで会った)も美味であった*2。
(下に朝食券も写っているが、個別に写真に撮るのは忘れた…)
ホテル自体は、久しぶりの外泊(何だか表現が微妙だが)ということもあり、満足したのだが、何だか違和感が残ったのが、特典のクーポン券。
見てのとおり、そもそも有効期間が極めて限られているうえ、使える地理的範囲も限定的なうえに、その地理的範囲の中においても対応していたのは、コンビニエンスストアを始めする大きなチェーン店に限られていたようで、小規模の店で使える旨の掲示が出ているところは、神保町からお茶の水にかけて見る限り、殆どなかった。
使用期間が限られているので、対象の店を探して無事に(?)使いきったが、今回のようなキャンペーンをするのであればそうした小さな店にも恩恵は行き渡るべきであろう。そう考えると、前政権及び現政権の施策のその他の中途半端な施策と同様に、思慮・配慮の至らなさを感じてしまう。
最後の写真で左に見えるのはホテルで売っていたマドレーヌ。これもチェックアウト後に件のクーポンで購入した。本棚に収まりそうな形の外箱になっているのは、前述のこのホテルの立ち位置に基づくブランディングの一環ということなのだろうか。