最近の何だか(2020年7月半ば)

例によって例のごとくメモ。

  • 見えないものを見よ、というような言説で育ったからか、自己の視野の限界に気づいていないかのごとき言説に接するとげんなりする。
  • (以前も書いていると思うが)資料の電子媒体化というのはその読み書きの企画の寿命だったり、媒体を扱うプラットフォームの選別や彼らによるアクセス遮断(検閲まではいわないが)などにより内容を見ることができなくなる危険が常に存在する。紙媒体はその辺の危険は考えにくいが、火事や水害で読めなくなる危険はある。双方併用が無難という気がしている。前者で統一をして快哉を叫ぶのは無邪気すぎると思う。
  • むやみやたらに片仮名や横文字を使っている文書はそれだけで警戒の対象。特に政府のものについては。
  • 例の旅行系のキャンペーンについては、感染症蔓延の危険を拡大するという批判は尤もで賛成はしがたいと感じてはいる。他方で、旅行業界・宿泊業界を今助けないとどうにもならなくなるという問題意識も理解するので、対応が難しい。あのキャンペーン以外の方法で前記の業界の相応の層を十分に助ける具体的な方法がないとなると(僕は思いつかない)、単に反対だけしているのは危険ではないかという気がしている。
  • 今回の感染症禍で、滅びるべき業界は滅びればよいというような勢いの言説に接するが、安全圏にいる立場でそのような言説を弄するのはあまりにも安易ではないかと感じる。