最近の何だか(2020年5月10日)

例によってメモ。

  • 検察庁法の問題がTL上で吹き上がっていて、個人的にも反対なんだが、その点は置く(言いたいことは色々あるが、何よりも、この状況との関係では、不要不急の法案であり、今議論すべき話ではないだろうとだけコメントしておく)。個人的にやや驚いたのが、法律系以外にとっては必ずしもわかりやすい問題とは言い難いのに、そういう方々以外の反対の声が聞かれたこと。主権者である以上、法案に対する賛否を言挙げする権利は当然あるし、その内容についても、どういう理解に基づくものであっても、他者の権利を侵害するものでない限りは、問題はないわけだが(法案の内容を読んでいる必要すらないと思う。)、それにしても、TL上のこととはいえ、ここまで声を挙げる人が多いのには驚いた。昨今の状況が、政治に対する関心を高めたということなのだろうか。 
  • 自粛疲れとかゆるみとか言われるが、そもそも法的な強制力のないところでの話なので、そういう物言いが適切かというと、おそらく適切ではないと感じる。自粛自体は義務ではないことは、言い続ける必要があると感じる。自粛自体、感染リスクへの対応方法の一態様でしかないのだから。
  • 当初PCR検査を受けるための目安とされた「37.5度が4日以上継続」というものについて、加藤厚労相が「目安が受診の基準のように(捉えられた)。我々からみれば誤解でありますけど」と8日答弁した点については、流石にひどいのではないかと思うのでメモしておく。当初状況が見えない中で、医療崩壊を防ぐ観点から一定の目安が必要だったのは理解する。しかしながら、それに従った結果、状況が悪化した方もおられるところで、知見や状況が更新されたからといって、その目安を「誤解」、それも、国民側の「誤解」とすることには強い違和感が残る。行政側でかの検査がうけられるかどうかの判断基準として作ったフローチャート*1の中にはかの目安が書かれているのだから。知見・状況の変化により、「目安」が不要になったのであれば、その旨を有体に述べれば足りるはずなのに、「誤解」と国民の側に責任を転嫁するのは不当と感じた次第。

*1:一例として

www.pref.kanagawa.jp