読みたい本

ちくわ先生(@gigakame)の次のエントリに接した。

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恒例のブックガイドを読んで、読んでみたくなった本を上げるというもの。読んでない本を10冊リスト化するというのも面白いし、何よりエントリを書くのにも相対的には手間がかからない(そこかよ>自分)。なので、勝手に便乗してみる次第。ピックアップする側の興味関心の在り処がはっきりしてくるという意味では面白いのかもしれない(謎)。

 

敢えて3つのカテゴリに分けて、ちくわ先生と被らないように10冊をメモしてみる。読みたい本であって、読むかどうか、読めるかどうかは定かではない(汗)。

 

まずは債権法改正関連。避けては通れないテーマだろう。こちらも、覚えている範囲でも、法務省の資料あたりからはいって、一問一答、約款本、日弁連のツアー研修のe-learning*1法務担当者のための契約実務ハンドブック、最近ではBLJの藤野連載と、ある程度は勉強したつもりだが、それでも、と思って、次のあたりが気になった。

座談会では読みやすくはないとコメントされてはいたが、連載をおいかけていたわけではないので、読んでおいて損はなさそう。

 

①債権法改正と実務上の課題 

 

もう一冊、出版のタイミングなどもAIK本に対抗する本として書かれた感があったが、座談会ではその点よりも契約法に関する債権法改正の議論のまとめの秀逸さが評価されていたのが気になった。

 

②契約類型別 債権法改正に伴う契約書レビューの実務 

 

改正法も含めた民法の教科書等については、改正法の解釈論に主眼をおいているとされるこちらが気になった。

③債権各論I 契約法 

 

次に英文契約・海外法務関係。AMT本は既に途中まで目を通してはいて、それはそれで有用なのだが、上記の趣旨からは外れるので略。むしろ、留学していたBUでも一時期教鞭をとっていたTina L Starkの2冊が気になった。洋書で入手は値段的にも厳しそうだし、買っても読み通すのは難しいかもしれないが*2

④Drafting Contracts: How and Why Lawyers Do What They Do

⑤Negotiating and Drafting Contract Boilerplate

 

和書では次の1冊。勝手に尊敬しているBU LLMの先輩の飯田さんが挙げておられる一冊。同じ会社の方の本という部分で割引が必要かもしれないが、営業・企画担当者向けの英文契約・交渉入門というところも気になったところ。

 

⑥営業・企画担当者のための 英文契約・交渉入門  

 

 最後に広義の知財分野から。知財が苦手な割に、業務では相応の割合を占めているので。

 

まずは、既に実際に買った一冊を。読み始めたけど、スタートアップ向けということで挙げられていて、確かに、そういう用途に適した記載もあるけど、何だか、入門書的な部分もよさげな印象。

知財実務のツボとコツがゼッタイにわかる本

  

次に意匠の本ということで気になった一冊。手ごろな分量の本を探すと実はなかなかない気がしていたので。購入して読み始めたけど、確かに解説がわかりやすい。指摘されているように、今般の改正意匠法への対応などを期待したいと思う。

⑧これで分かる意匠(デザイン)の戦略実務

 

最後に、座談会で紹介されている知財戦略がらみの2冊。知財の戦略性といっても、レベル感がある話という気がするので*3、そのあたりも見てみたいところ。

⑨経営トップの技術戦略と知財戦略 ~高収益企業を創る「キラー技術開発法」による戦略思考 

⑩経営戦略としての知財

 

*1:弁護士登録をしている方限定だけど、良いと思った

*2:そもそも読み通すような本ではないのかもしれないが

*3:そのあたりを無視したかのごとき呟きに頭を抱えたこともあったような…。