すごい立地戦略 街は、ビジネスヒントの宝庫だった (PHPビジネス新書) / 榎本 篤史 (著)

#一日遅れでエントリをバックデートでupした。

所用で羽田から西に飛んだのだが*1、空港の本屋でなんとなく買って、空港での待ち時間と機内で読み終わった。

 

立地戦略について、その重要性、その限界、考え方の「さわり」を誰でも知ってそうな具体例を示して解説している本。平易な文章で具体例を示してくれているので、書かれていることについては分かりやすかった。さすがに実際の戦略が立てられるほどの細かい話は語られてはいないが、それでも興味深く読めた。

 

立地戦略のコンサルの方が書いているので、立地戦略の重要性だけを説くようなポジショントークがあるのかと思いきや、立地戦略を無視できる事例の紹介(ドンキとかユニクロとか)があるのが興味深かった。まあ、そういう企業になるのはそうそう容易ではないから、別に実害はないのだろう。

 

立地戦略なんて、当然考えたことがないから、なるほど、と思うことばかりだった。この考え方で店舗を見ると、見え方が異なってくると思う。弁護士事務所の立地とかってどうなんだろうと思うと、事務所から裁判所へのアクセスの容易さ、賃料の安さは考えていることが多いと思うけど、顧客にとってのアクセスの容易さとかはどこまで考えているかやや疑問。地理的なアクセスの容易さは考えているとは思うけど、そこから先はどうなんだろうと思ったりする。もっとも、アクセスが容易なことが良いことばかりではない*2のかもしれないから、そこがまた難しいかもしれないが。

 

 

 

 

*1:台風接近の報があるなかで心配だったが無事に飛行機は飛んだ。

*2:変な客が来やすくなるとかの弊害も生じ得るように思うところ