例によって(?)、下書きモードで呟いたこと等をまとめて箇条書きでメモ。
- 二次妻無双様*1の連載は、そこ来るか、というか、ど真ん中直球を投げてきたという印象。俎上に挙げられている某書は、一応こちらの事務所でも購入したが、まだ買っただけなので、指摘されているような使い方はできていない*2。確かに、指摘のあるとおり、著者の世代交代が、必要な時期なのだろう。旧法の話を全部削除して、というところについては、流石にやりすぎだと思うけど、最後の指摘には納得(苦笑)。
- 独禁法の道標。建設業法との関係が論じられている。従前白石先生が呟かれていたのはこの記事でのコメントのことだったのだろうか。建設業法での執行については、下請法での執行よりも、業種的に許認可に絡めた方が実効性は高いのではないかと思うけどどうだろうか。この辺は、専業業者の中の人の話を聞くべきだろうけど*3。
- 小規模M&Aの記事は、そうなんだろうなと感じる穏当な内容ではないかと感じた。結局破談にするという決断をしない限り、出来る範囲で、どのように着地させるか、ということに尽きるような気がするので。そうなると、DDを簡略化したことで精査できた情報の限界については、表明保証で対応だろう。ただ、そのあたりはPMIのところで本来は再度精査すべきなんだろう。でないとクレーム期間内に問題が発現せずに後から発現してでも何も言えないという事態が起こりかねないから。ここは、「中の人」の頑張りどころではないかと。最終契約書の表現ぶりについてもそういう観点から考えることになるのだろう。ホントにクレームすべき、かつ、実際もクレームする蓋然性があるところは、その余地を確保しつつ、あとは柔軟にネゴ代として考えるという発想も、実現可能な範囲で着地させるという観点からは、アリ、とみるべきなのだろう。
- 特集については、最初にグループ会社のガバナンスの話が来る点にまず違和感。本体の話が後回しなの?という意味で。で、その次の記事で「この問題は「社内規程を修正しさえすれば対応できる」ような生易しい問題ではない」と来てしまうと、この特集は何なんだという気にもなるわけで。確かに、当該記載の内容は、社内規程だけ直せばいいという話ではないので、記載自体は妥当なのだけど。特集の趣旨と整合してる?という疑問は残るわけで(社内規程も直すから一応整合しているという理解は可能だけど)。残りの4つの記事は、まあ、そうなんだろうなと感じで、手堅い印象。BLJならではの企業の「中の人」の声がなかったのが残念。法改正に伴う対応がメインの話だから、拾えたのではないかと思うのだけど…。
-
グローバルデータ保護(以下略)の記事は、まあ、そうなるんだろうな、とは思うけど、M&Aにおいては、密行性との兼ね合いが高い壁になるのはやむを得ないところで、そういう意味では、DDではgo/no-goの別を決する範囲に絞って考えて、その余は寧ろPMIでの対応を前提に考える方が無難なのかなと感じた。もっとも、そのレベルでも実施が困難ということもあるのだろうけど。PMI過程でシステム統合とかをする場合には、情報の取得経路などを精査する必要も出てくることがあり得て、その場合にはこのあたりの精査をすることにもなるかもしれないし、そうなるのであれば、それを早めにする感じか。
- DOJ対応についても、対策の必要性を説くのみで対策については次回に期待。個人的には過去の経産省の報告書で、経産省のサイトから消えているものの国会図書館のアーカイブ事業で保管されているのに驚いた(経産省で保管されてないのか、と)。
-
人事労務の目・リスク管理の目、については、役員の責任問題について、労働法と会社法の交錯する場面で、興味深いが事案としては洒落になってない事案が出てきているのが何とも。ESGとの関係で注目を集める分野になってきたため、人事労務分野の戦略性の重要性の指摘も納得。
-
アシックスの法務の紹介。一番上は、5大のPからの落下傘なのだろうか。いずれにしても、従前から関係があったということで、会社側としても人物とかを見極めたうえで来てもらったというところなのだろう。近頃ではありがちなのかもしれない。会社側事務所側双方にメリットのある形にしやすいだろうから。
-
データ保護(以下略)の記事は、全体の序章という感じなので、今後に期待という感じか。
-
知的財産法の羅針盤は、原告が誰なのか、思い当たらず、しばらく考えて、ああ、あの事件かと思い出した。すっかり忘れていた(汗)。
-
ハーレム連載。早く別の契約書についての話にならないかな、としか思えない。
-
New Bookのところで出ている、某元Jの新書については、俺様ぶりが鼻についた(腐臭という単語が脳裏をよぎった)ので、書店で立ち読みして、そっと棚に戻した。