ある知らせについて

本日の某情報?について思ったことをつらつらとメモ。個人的にもそれなりにインパクトを感じたので。

 

 

大学の同期の某氏*1が他界されたとの報道がTL上を駆け巡った。大学の同期の中でも優秀であったことは衆目の一致するところ*2であるし,一般向けの書物やメディアにも出ていて,教育にも従事されていたから,その言説に接した方も多い。それもあって,惜しむ声が流布されているのだろう。それだけの価値のあることをされたのには間違いはないだろう。

 

僕自身との関係では,学生時代に直接の接点にあったわけではないが,何故か,ここ数年でネット上で直接やり取りする機会もあり,そこでいろいろな情報をご教示いただいたこともあり,恩義を感じるところもあるのも確か。

 

最近の風貌の変化,特に,今年に入ってから,別の同期との対談企画に出向いたときに見た氏の痩せ方,及び,声の様子からして,正常ではないものを感じたのと,以前大病をされたということもつぶやかれていたので,それらを総合すると,年代的に見ても,もともと体調が良くなかったのだろうと推察するのは難しい話ではない。用心深い方だったと思われるので,ここに至るまでの状況は,十分把握されていたうえでの経過だったと推測する。なので,今回のような形で,情報が出たことについては,本人がしかるべくタイミングを図っていたのではないかとも思える分だけ,本人が意図していたところとどういう関係にあるのか気になるところ*3

 

世間的にはまだ早いと言われる年代とはいえ,50が見えるところまで来ているのも事実なので,別に今回の氏に限らず,同期・同世代の訃報にも接し慣れてきたところでもある。僕の周囲でも,高校の同期の墓参が毎年企画されるし,小学校の同期の墓参の企画も先日あった。氏のここ数年の動きも,今回の事態をある程度想定してのことだったのかもしれない,と思ったりもする。そう考えると,やるべきことを一定程度やったうえでのことだったのかもしれないと思ったりする。やったことの成果が一定程度花開くのを見ることができたのか,そこはわからないが。

 

誰もが認める豊かな才能の持ち主が,その才能を,客観的に見れば,それなり以上に発揮して,成果を出したところで,この世を去る,老害と指弾されないうちに,惜しまれつつ,というのは,実は必ずしも悪い話とは限らないのではないか,と思ったりする。惜しむどころか,老害と指弾されて,死去でほっとされるというのに比べれば,ではあるが*4

 

とはいうものの,残された側としては,とりあえず自ら死を選ぶのだけは避け,せいぜいなんとか生きていこうという程度のことしか思いようがない,というのが実感。別に氏と比べてどうこう言うのはおこがましいし,別に氏の分まで,というのもなにか違うと思うから。まあ,ぼちぼち行くしかない。

 

…特段落ちも何もないが,仮に知らせが事実であれば、ご冥福をお祈りしつつ,自分用にメモしておく。

 

追記:残念ながら逝去は事実だった模様。改めて,ご冥福をお祈りする。お疲れさまでした。

www3.nhk.or.jp

*1:固有名詞を問題にする意図ではないのと,現時点で裏が十分取れていないと判断するので,固有名詞は伏せておく。まだ誤報の可能性も完全に消えたわけでもないし。ネットで探せば出てくるだろうけど。

*2:学士助手だったわけだし

*3:その意味で,ことさらに裏とりに行かれて,その旨を表明されていた方がおられたのには,微妙な気分になったのも確か。まあ,デマを防ぐ意味ではあり得る対応ということもわかるのだが…

*4:もっと長生きすると,そもそも誰も覚えていないというか,認識の外になって,惜しまれもせず,指弾されもせず,ということになる可能性もあると思うけど…